ボルグワーナー、オートテックベンチャーズの投資を通じ自動車技術系新興企業への投資精度を高める


米国ミシガン州オーバーンヒルズの技術センターでのボルグワーナー、社長兼最高経営責任者(CEO)ジェームズ・ベリアー氏

ボルグワーナー社(本社:米ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー/James Verrier、以下、ボルグワーナー) は、ベンチャーキャピタル投資会社の「オートテックベンチャーズ(Autotech Ventures)」(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州パロ・アルト、取締役社長:アレクセイ・アンドレーエフ/Alexei Andreev)への1,000万ドルの投資を通じて、自社の発展に向けた新たな一歩を踏み出した。

ボルグワーナーは、自動車の内燃機関、ハイブリッド車、電気自動車向けの技術ソリューションを提供する企業であり、世界17カ国62カ所に生産・開発拠点を持ち、全世界でおよそ27,000人の従業員を擁している。

対して、同社が今回新たな投資対象先に加えた「オートテックベンチャーズ」は、2015年に米カリフォルニア州パロアルトで昨年設立された米国内に於けるベンチャーキャピタル投資会社である。

このオートテックベンチャーズは、自動運転、サイバーセキュリティー、エンターテインメントシステムなど、次世代自動車の重要なテクノロジーを実現可能にする初期技術への支援を目的に、自動車開発技術の開発に取り組む新興企業を独自の裁量で発掘。精力的な投資活動を重ねている。

そして今回ボルグワーナーは、このオートテックベンチャーズへの投資を介して、地上交通の未来を形づくる数百社にも及ぶグローバル環境下のスタートアップ企業を、より自由かつ広範囲に比較・検討できるようになると云う。

実はボルグワーナー自身も、今後の自動車市場における自社の位置付けを確かなものへと導くべく、自前の裁量で投資範囲を設定して新たな投資先を日夜、模索し続けているのだが、昨今の自動車業界は、電動化や自動運転へと急速な進化・拡大を続けており、未来へ向けての投資先選定は、ますます難しくなった。

その理由は、自動車関連で新技術に挑戦する新興企業数が飛躍的に拡大していること。そしてこのことにより、業界を知り尽くしている筈の老舗企業であっても、持ち前の情報チャンネルだけでは、有望な企業や技術を絞り込むことが難しくなっていることにある。

そこで同社は、まずはオートテックベンチャーズを通じた投資活動を通じて、未来の成長技術に間接投資していくルートを切り拓いていく。

また場合によっては、その選択要素のなかでスタートアップ企業をさらに絞り込み、そこからより突っ込んだ直接投資・連携・支援も計画しているのだと語っている。つまり、これはボルグワーナーにとって、自社の投資指針の精度をより高めるための方策でもある訳だ。

ちなみにこの取り組みについて、ボルグワーナーの社長兼最高経営責任者ジェームズ・ベリアー氏(James Verrier)は、「この1年半の間、当社は大きな進化を遂げてきました。

2015年には大手電機部品メーカーのレミー社を買収し、電気テクノロジー分野における地位を強化しました。

さらに2016年にはハイブリッドと電気自動車の分野で多くの顧客契約を獲得し、2017年も同様の取り組みを続けています。

また、2017年には電動コンプレッサーのeBooster(R)や、eGearDrive(R)トランスミッションなどの新しいテクノロジーを実用化しました。

このような数々の進歩を通じて、当社はクリーンで効率に優れた駆動技術の未来を切り開いています。

そしてテクノロジーポートフォリオの充実化に伴い、人材へのニーズも変わりつつあります。

パワーエレクトロニクス関連のボルグワーナー社内エンジニアリングチームは2013年から3倍に拡大しており、2021年までに人員を倍増させる予定です」と述べ、さらなる成長に向けての意欲を見せている。

併せて同じくボルグワーナー社の最高戦略責任者としての役割を担うブレイディ・エリクソン氏(Brady Ericson)は、「この新規投資により、サプライヤー、パートナー、バイヤー、投資家などの立場でこれらのスタートアップ企業と連携することで当社の既存製品のポートフォリオ以外で、駆動技術およびモビリティの分野における投資機会が得られると考えています。

当社は今後も業界をリードする駆動技術の提供に重点を置いていますが、さらにこのパートナーシップを通じて、コア製品の強みに限らず、新たなテクノロジーとサービスへのグローバルなアクセスができることに期待しています。

近年の一連の投資と同様、今回の投資も、よりクリーンでエネルギー効率に優れた自動車技術を支える製品ポートフォリオを維持するという当社の全体的な戦略に大いに寄与するものです。

業界の優先課題は変化し続けています。成功を収めるためには、製品のトレンドを常に把握し、世界中の革新的な企業と連携していく必要があります。」と未来に向けた企業活動の舵取りについて語っている。

ボルグワーナー: