トヨタ自動車を筆頭とする国内企業陣営、米フォードとカーコネクティッドの共同コンソーシアムを設立

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スマートフォンアプリとクルマをつなげる「スマートデバイスリンク(SDL)」の業界標準化に向けたコンソーシアムが始動

米国のフォード・モーター・カンパニー(Ford Motor Company、本社:米ミシガン州ディアボーン、会長:ウィリアム・クレイ・フォード, Jr、以下フォード)と、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下 トヨタ)を含む国内自動車メーカー4社は、スマートフォンとクルマをつなげ、スマートフォンアプリを車内で利用するためのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する非営利団体「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立した。

このコンソーシアムには、先の通り米国・フォードと、トヨタに加え、富士重工業株式会社、マツダ株式会社、スズキ株式会社並びに、PSAグループ及びElektrobit、Luxoft、Xevoといったサプライヤーが参画する。

コンソーシアムは、より多くの自動車利用者が保有しているスマートフォンアプリを、自動車内において、より気軽かつ多様な用途に活用できるようにするための取り組みを積極的に進めていく。

より具体的には、スマートフォンとクルマをつなげ、車内でのアプリ操作を可能とするオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する非営利団体「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立し、SDLが国際市場においてコネクテッド領域のプラットフォームとなり、速い段階で業界標準技術になることを目指して行く。

なお先の通りだが、このコンソーシアムにはフォード、トヨタ、スバル、マツダ、スズキ、PSAグループ及びElektrobit、Luxoft、Xevoといったサプライヤーも参画。Harman、Panasonic、Pioneer、QNXも覚書に署名している。

同コンソーシアムの設立にあたり、フォードのコネクティッド担当のグローバルダイレクターであり、コンソーシアムのボードメンバーでもあるダグ・ヴァンダーゲンズ氏は、「革新的なサービスを提供すること、それがSDLの開発をフォードが決断した理由です。

またコンソーシアムの設立は、SDLが業界標準となるための重要なステップとなります。他企業との協調とアプリ開発者の参画により、今後、多くのお客様に新しいアプリ体験をご提供できようになるでしょう」と述べ、SDLの業界標準化への意欲を見せた。

また、トヨタの専務役員で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏は、「スマートフォンと車載端末との連携は、安全かつ安心してご利用いただける環境を整えることにおいて、最も重要なコネクティッドサービスの一つです。

コンソーシアムを通じ、こういった思いを共有する多くの自動車メーカー、サプライヤーと協力できることを大変喜ばしく思っております」と述べた。

今後、このSDLを使用することにより、自動車利用者はメーカー並びに車両ブランドを問わず車内において、音声認識やナビ画面を通じたスマートフォンアプリを、もっと手軽に利用できるようになるとする。

これは、アプリの開発者がSDLを用いることで、車内のナビ画面、ステアリングスイッチ、音声認識と、スマートフォンアプリを、より容易に連携させることで可能となるため。

スマートフォンに、クルマとの安定した接続性を持たせることで、アプリ開発者は、個々企業製の自動車とのコネクティッド技術に留意することなく、持てる技術を自動車利用者のためのより良いサービスの開発に集中することができ、世界中の何百万台もの車両に独自のサービス提供が可能になると云う。

一方、スマホ利用で気になるSDLの品質や、セキュリティについては、アプリ開発者と自動車メーカーが協力することで、一層の盤石さを目指すことができる。

これは自動車利用者にとってメリットにもつながる。また、SDLコンソーシアムに参加している企業やサプライヤーは、強固なセキュリティ環境下で、独自のサービスを提供することができ、アプリによる車両データへのアクセスについても厳格に管理することもできるとも云う。

なおこのSDLは、既に2013年にフォードによって、スマートフォンアプリと車載器を連携させる「アップリンク(AppLink™)」システムで採用されており、「アップリンク」は現在、世界で500万台を超える車両で利用可能だ。

ちなみにトヨタは、2015年早々よりフォードの子会社であるリビオ社のインフラ技術、SDL導入のための検討を開始。翌年1月にSDLの共同開発でフォードと合意していた。

これらを踏まえ今後トヨタは、SDLを用いた車載システムを2018年頃に商品化する予定としている。これに伴い今後リビオ社は、このオープンソースプロジェクトを管理し、SDLコンソーシアムと、そのメンバーに助言を行う役割を担っていく。

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