日産自動車、フォーミュラEの参戦ドライバーを発表

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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は11月30日、イギリス人レーサーのオリバー ローランド選手がセバスチャン ブエミ選手のパートナーとして日産e.damsチームに加わり、フォーミュラE選手権のシーズン5に参戦すると発表した。

また併せて高星明誠選手がリザーブドライバー兼テストドライバーとなり、元日産GTアカデミーの勝者ヤン マーデンボロー選手がチームの公式シミュレータードライバーとなることも発表した。

ちなみに「日産e.dams」は1988年にジャン・ポール・ドゥリオ氏とルネ・アルヌー氏が共同で結成したフランスのレーシングチーム「DAMS(ダムス、Driot-Arnoux Motor Sport)」が源流。2014年からフォーミュラEに「チーム・e.dams・ルノー」として参戦。フォーミュラEの歴史で最も成功を収めたチームとしてシリーズ初年度から3年連続のチームタイトルを獲得している。

今年からはルノーの冠が外れ、「日産e.dams」としてのスタートを切る。日産製のフォーミュラEカーは12月2日に実施された同社のファンイベント「NISMO Festival」で12月2日にデモ走行を行った。

今季からフォーミュラE参戦について日産のグローバルマーケティング・ブランドストラテジー担当常務執行役員のルー ドゥ・ブリース氏は「フォーミュラEと『NISMO Festival』は、レーシングファンとお客さまに電気自動車のパワーとパフォーマンスを示す絶好の機会です。

私たちはこの経験豊富なチームによって、『ニッサン インテリジェント モビリティ』のワクワクを皆さんにお届けしていきます」と語った。

なお今季参戦のドライバーラインナップは以下の通り

セバスチャン ブエミ選手:現在30歳のブエミ選手は、フォーミュラEが創設されてからの4シーズンを、今季から日産のパートナーになるe.damsのドライバーとして戦ってきた。

そして、2015/2016年シーズンのフォーミュラEシリーズチャンピオンを筆頭に、歴代最多勝、最多ポールポジション、最多ファステストラップ、最多連勝、シーズン最多勝、最多連続ポイント獲得など、フォーミュラE選手権のほぼすべての記録を保持している。

ブエミ選手は「今回、日本でドライバー体制を発表したことは、日産のフォーミュラEに参戦とって大きなマイルストーンです。日産e.damsで取り組んできたこの半年間の成果が出ることを願っています」と述べた。

オリバー ローランド選手:スペインのバレンシアで行われたプレシーズンテストで日産e.damsのマシンをドライブしたローランド選手(26歳)は「フォーミュラE選手権は、世界でもトップクラスのドライバーが参戦します。

シーズン5で日産e.dams のドライバーとして選ばれたのは光栄なことです。ブエミ選手と一緒に戦うことができるのは素晴らしい機会ですし、フォーミュラEで最高のドライバーに挑戦することを楽しみにしています」とコメントした。

高星 明誠選手(たかぼし みつのり):25歳の高星選手は、現在、日本のSUPER GTにGT-Rで参戦している。

2017年には全日本F3選手権のタイトルを獲得し、2016年にはヨーロッパのブランパンGTシリーズ耐久カップに日産ドライバーとして参戦した。

また今年の1月にはモロッコのマラケッシュでe.damsのシーズン4仕様のフォーミュラEカーをテストしており「NISMO Festival」では日産e.damsのフォーミュラEカーをドライブした。

高星選手は「『NISMO Festival』でフォーミュラEカーをドライブする機会を得て、大変光栄に思っています。フォーミュラEカーの走りがどのようなものか、日本のファンに見せるのを楽しみにしています」と話している。

ヤン マーデンボロー選手:マーデンボロー選手(27歳)は2011年に日産GTアカデミーで勝利し、日産のSUPER GTドライバーとして3年連続でフルシーズン戦った。今年は、日産のSUPER GTドライバーとしてだけでなく、日産e.dams チームのシミュレータードライバーも務める。

マーデンボロー選手は「フォーミュラEは、練習走行、予選、そしてレースまでが一日で終了するため、シミュレーターのようなツールを使って準備をすることは非常に重要です。シミュレータードライバーとしてチームを支援することを楽しみにしています」 と語っている。

なおセバスチャン ブエミ選手とオリバー ローランド選手は、12月15日にサウジアラビアでフォーミュラEシーズン5の開幕戦に挑むことになる。

さらに東京銀座にあるニッサンブランドのグローバル発信拠点「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」で初公開した新型EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」も「NISMO Festival」でデモ走行を実施した。

「NISSAN LEAF NISMO RC」は「日産リーフ」のドライブトレインの主要パーツや大容量リチウムイオンバッテリーやインバーターを採用しつつも、ツインモーターと四輪駆動システムを搭載。

シャシーの両端に搭載された二つの電動モーターを合わせて240キロワット(各120キロワット)の出力と640Nmのトルクを発生する。出力を四輪それぞれで独立してコントロールしながら各輪に伝えることでグリップ力を高め、コース上での効率的な操縦ができるようにした。

前型と同様にバッテリーパックは車体中央に搭載しており、さらに電動モーターとインバーターを前輪・後輪上の最適な位置に配置することで、シャシーの重量バランスを最適化している。

ボディはフルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用することで総重量を1,220kgに抑えた。スリーピース構造の車体には、脱着可能なフロント・リヤセクション、固定式のウィンドウ、LEDヘッドライトとテールライト、舗装路で理想的なダウンフォースを発生させるために調整可能なリヤウィングを搭載。

全長4,546mm、ホイールベース2,750mmのボディに、ルーフから路面まで1,212mmと、全高を市販モデルの「日産リーフ」よりも300mm以上低くしてワイドかつ低重心なスタンスを創り上げ、これにより0-100km/hの加速時間は3.4秒を実現した。

日産の副社長であるダニエレ・スキラッチは、「新型『NISSAN LEAF NISMO RC』は、私たちがパワーやパフォーマンスをさらに高め、よりワクワクするEVを実現するためのものであり、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の取り組みを最もエキサイティングに表現したものです」と述べている。

日産は、新型「NISSAN LEAF NISMO RC」を6台生産し、世界各国のファンにそのパワーとエキサイティングな走りを披露していく計画を立てている。