日産自動車、アフリカ・中近東・インドでの収益確保に動く

Tweet
このエントリーをはてなブックマークに追加

アフリカ・中近東・インドで見込まれる堅実な収益性が、日産の中期計画の一環である持続的な成長に貢献すると云う

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は6月13日、同社の6年間の中期計画である「Nissan M.O.V.E. to 2022」の一環として、アフリカ、中近東、インドの事業に関する取り組みを発表した。

日産は、既に事業展開が好調な南アフリカ共和国、インド、アラブ首長国連邦、エジプト、やサブサハラ地域での強みを基盤に、同地域で堅実な収益性を確保・維持している。

これらの地域で日産は、地元・地域との関係構築に腐心。今後も現地人財を活用するなどで国際環境的にも唯一リアルな成長を見せている該当地域の自動車需要に応えていく構え。同社によると同地域の自動車の全体需要は、2022年までに現在の約4割増に相当する1,200万台を超えるだろうと見込んでいる。

この見込みを前提に2017年度は、湾岸諸国や南アフリカ共和国からもたらされる収益を成長基盤に据えていく。併せてトルコ、サウジアラビア、インドでも自社ブランドのマーケットシェア拡大に取り組み、さらにパキスタンやナイジェリアを含む複数の成長市場でも独自のプレゼンス構築を目指していく構えだ。

これらの地域への製品戦略では、電動化・自動運転化・コネクティビティなど、これまで蓄積してきた「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現する商品やサービスをより迅速に提供。既存・新市場ともにダットサンブランドのプレゼンスを広げていく。

このような取り組みに関して日産の専務執行役員で、アフリカ・中近東・インド マネジメント コミッティ担当のペイマン カーガー氏は「先に発表した中期計画『Nissan M.O.V.E. to 2022』 で、当社はアフリカ、中近東、インドが持つポテンシャルを最大限に拡張させていく計画を示しています。

同地域の事業拡大は、持続的な成長と自動車産業における技術およびビジネスの進化をリードするという二つの目標を掲げた中期計画「Nissan M.O.V.E. to 2022」(2017年度発表)の一環です。

同計画に於いて当社は、グローバルで2022年度末までに年間売上高を16兆5,000億円、コアとなる連結営業利益率を8%にすることを目標としています。また、電気自動車や自動運転、モビリティサービスの分野で、リーダーとして進化していく計画も掲げています。

この野心的とも言える目標の高さは、未来に向けてこれらの地域で大きな市場機会があることを表しています。

急速に成長する同地域で、日産はこれまでも確固たるプレゼンスを築いてきました。今後もさらにペースを拡大して成長の流れを最大化し、日産全体の業績に貢献していきます。

また日産は、現段階で競争が少なく発展途上な市場を『フロンティア』と位置づけ、これら新市場への事業拡大を目指します。

これは、2018年3月に発表した、パキスタンでの現地生産およびガンダーラ日産とのライセンス契約の締結が一例となります。パキスタンではダットサンモデルの生産に関するこれらの取り組みにより1,800名以上の雇用が創出されていますが、今後も、これら高い可能性を持つ新市場への拡大を模索していきます」と述べている。

以下、今発表にあたり日産が示した個々地域毎の目標となる。

中近東
中近東での日産の2017年度の年間販売台数は96,600台で、いくつかの重要なセグメントで既に高いプレゼンスを有しており、今後はさらに新しいモデルを投入予定。

また湾岸諸国は、2017年度の日産のマーケットシェアの伸びがグローバルで最も高い地域であり、2017年度のマーケットシェア16%を2022年度には20%に拡大することを目指す。加えてサウジアラビアでは、2017年度のシェア7%を2022年度には14%に倍増する計画である。

その他にフリート事業の拡大や、店舗デザインの刷新などにより同市場における継続的な成長を実現させていく。もとより日産は、2020年ドバイ国際博覧会のパートナーとして「ニッサン インテリジェント モビリティ」の技術を展示しているが、今後は同地域に於ける電動化に向けての準備も進めている。

アフリカ
日産は、南アフリカ共和国での現在のマーケットシェア10%を大きく拡大することを目指している。

2017年度の南アフリカ共和国に於ける販売台数は大きく伸張し、前年比26%増の53,400台を記録した。これを踏まえ新型「マイクラ」などの新たなモデルの投入を介して、現地の需要をさらに押し上げていく構え。

またエジプトに於いて日産は、同国に直接投資の生産拠点を持つ唯一のメーカーであることから同市場での強いポジショニングをさらに強化していくと云う。

一方、早い時期から市場参入を果たしていたナイジェリアに関しては、現地のパートナー企業と車両の組み立てで協業している。他方、サブサハラ地域でも、生産に掛かるさらなる市場機会の検討を重ねていく。

インド
日産はチェンナイで480,000台の生産能力を持つアライアンス工場やルノーとの研究開発センターによって、成長の基盤を築いていきた。

特に同国では、強い情報発信力があるインターナショナル クリケット カウンシルのスポンサーシップを行うなどでディーラーネットワークをサポートしている。今後もこれを踏まえてダットサン及び日産のブランド力を拡大・浸透に取り組んでいく。