WEC第2戦ル・マン24時間レース予選、中嶋一貴がポールポジション獲得


7号車が2番手で続きトヨタは最前列から24時間の決勝レースへ

FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ル・マン24時間レースの予選2回目と3回目が6月14日(水)に行われ、TOYOTA GAZOO Racingは3セッション総合の1・2番手タイムをマーク。2台のTS050 HYBRIDが最前列に並んで24時間レース決勝のスタートを切る。

ポールポジションを獲得したTS050 HYBRID 8号車
ポールポジションを獲得したTS050 HYBRID 8号車

予選タイムは以下の通り

TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
予選総合 : 2番手 (3分17秒377), 84周

TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
予選総合 : 1番手 (3分15秒377), 81周

TS050 HYBRID 8号車を駆る中嶋一貴が自身のキャリア2度目、トヨタにとっては4度目となるル・マンでのポールポジションを獲得した。

セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共に戦う8号車は、前日の予選1回目で暫定ポールにつけていたが、中嶋は予定よりも30分早く開始された予選3回目、セッション開始と共にアタックを行い、3分15秒377のタイムで前日のポールタイムを2秒近く更新し、トップの座を盤石なものとした。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、前日の予選1回目に小林がマークしたタイムで2番手となり、結果、TOYOTA GAZOO Racingは最前列に2台が並んで24時間レースの決勝をスタートすることとなる。

トヨタにとってル・マン24時間レースでのポールポジションは、1999年のマーティン・ブランドル、そして2014年の中嶋一貴に続く3回目となった。

予選セッションは、13日(水)に8号車は暫定ポールポジションを獲得していたが、14日(木)の午後7時から開始された予選2回目は、スピンやクラッシュが続出する荒れたセッションとなり、ラップタイム更新のチャンスを得られず。2度にわたる赤旗中断の末に、予定よりも24分早く予選2回目は終了した。

フランスのサルト県ル・マン市郊外にあるル・マン サルト・サーキットは、1周13kmもあるとはいえ、60台もの車両が一斉にアタックする予選では、コース上は想定外の混雑を見せる。

そうしたなか予選3回目は、予定よりも30分早められてセッションが開始されると、TS050 HYBRIDはポールポジション獲得へ向けアタックを開始。

いち早くコースへ向かい、クリーンなアタックラップが出来た中嶋の8号車は2秒近くタイムを更新し、新しく1周13.626kmに改修されたコースレイアウトでのコースレコードでポールポジションを獲得した。

予選セッションを終えた15日(金)、メカニックは2台のTS050 HYBRIDを決勝レースへ向けての最終仕上げを行い、ドライバー達にはル・マン市内で行われるドライバーパレードで、詰め掛けた25万人ものファンと交流の場を持った。決勝レースはフランス時間の16日(土)午後3時(日本時間の午後10時)、24時間の決勝レースがいよいよスタートを切る。

以下は出走ドライバーのコメントとなる。

小林可夢偉(7号車):
2台のトヨタが揃って最前列からル・マンのスタートを切れるというのは素晴らしいです。

最高のアタックをやってのけた一貴にはおめでとうと言いたいです。チームの全員、エンジニア、メカニック、そしてドライバーが共に最強の車両を作るために準備を続けてきたことで、出だしから全くトラブル無くレースウィークを過ごしています。

2日間ここまでこれだけ多くの周回をこなしてきましたので、決勝レースでも良い戦いが出来るよう期待しています。

マイク・コンウェイ(7号車):
一貴は本当によくやりましたし、8号車がポールポジションを獲得したことは、チーム全体にとって素晴らしい結果です。

しかし、本当の仕事はこれから、24時間の決勝レースです。我々は決勝レースを盤石に戦える車両を作るために集中してきました。

これまでのところは大変満足行く結果となっています。我々はこれまでの経験から、ル・マンの過酷さが身に染みていますが、戦う準備は出来ました。

ホセ・マリア・ロペス(7号車):
チームにとって最高の予選結果と、一貴のポールポジション獲得に祝福を送ります。チームの誰もがル・マンの準備のためにハードワークを続けてきました。

この予選結果は小さなステップに過ぎませんが、明後日の決勝レースへの大きな励みになりますし、TS050 HYBRIDは決勝レースのコンディションでも必ず速さを発揮できると思います。

レースは常に挑戦であり、何が起こるかわからないものですが、今は決勝レースが本当に楽しみです。

中嶋一貴(8号車):
今日の予選はあまり混雑のない状態で全力でアタックでき、思い通りのラップタイムを刻むことが出来たのでとても満足しています。

サーキットの路面状態も昨日よりも良好で、気持ち良くアタック出来ました。車両のバランスもとても良くなったので、決勝レースに向けても大変期待できます。耐久レースにとって予選は1%程度の意味しかないかもしれませんが、ポールポジションはチームにとって喜ばしいものです。

このレースはチーム全員がどれだけ長く厳しいものだということをわかっているので、既に気持ちは決勝レースに向けて切り替わっています。

セバスチャン・ブエミ(8号車):
ポールポジションは大変うれしいです。一貴のアタックはとても素晴らしく、チームに予選1-2をもたらしました。

この瞬間は喜びを分かち合いたいと思いますが、最大目標であるル・マン優勝に向けてさらに集中しなければなりません。自分たちはこの週末のレースのために1年間準備をしてきたし、やるべきことはわかっています。

フェルナンド・アロンソ(8号車):
24時間レースにとって予選はそんなに重要でないことはわかっていても、今日のトヨタの1-2は本当に嬉しいです。

一貴のラップタイムは素晴らしく、ポールポジションに相応しいものでした。ただ、レースはまだ何も始まっていないので、今日の結果はただの準備に過ぎないとも言えます。

しかしながら我々のTS050 HYBRIDは最高の調子に仕上がり、レースに向けては準備万端です。

なおトヨタ自動車は、Youtube LIVEで6月16(土)22時から翌17日(日)22時までの計24時間に渡ってトヨタ・TS050ハイブリッドのオンボード映像をライブ配信(但し期間中の限定公開となるため注意  *リンク例は8号車のオンボード配信チャンネルのひとつ )する。またCSテレビ放送のJ SPORTSはスタートからゴールまでをライブ配信する。また同オンデマンドでは公式練習・予選・ウォームアップ走行のダイジェストを配信する。