ZMP、東京五輪での実用化に向け「お台場・自動運転」の実証実験を動画で披露


公道実験の進捗を公開。マルチセンサフュージョン機能や工事中レーンに対応した走行の検証を実施

株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)は、先の記者会見で発表した2020年の東京五輪開催時に於ける「完全自動走行タクシーによるサービス提供」へ向けて、東京お台場を舞台に公道実験を日々重ねている。

同社は今回、その様子を動画にて公開した。この時期の実験では、これまで公開してきた自動運転機能に加えて、さらに追加技術に基づく改善策等の検証を踏まえながら、慎重に進めていると云う。

写真は、先の7月11日に日の丸交通株式会と共に発表した「レベル4推進研究会」の発表会見風景。

具体的には、今実験はドライバーズシートに運転者が着座した上でレベル3を実行する実験となった。

ただ同社では、これを警察庁の発表指針に沿って、いずれは車内にドライバーのいない自動運転車の公道実験を行うための重要ステップと位置付けている。

実際、2018-2019年には現行の実験により、さらに実証エリアを広げつつ、来る2020年のサービス完全実施を目指している。

ひるがえると同社は、ここに至るまで2014年より愛知県名古屋市で公道でに於ける自動運転の実証実験を開始した。

さらに2016年2 月には、神奈川県藤沢市湘南ライフタウンで公道での自動運転体験サービスの実証実験を行う等を消化。

その後も同社本社拠点地域の文京区で、道路幅も狭く路上駐車や交通量も多い典型的な都市部環境下の公道実験を重ねてきた。

これを踏まえこの度、2020年東京オリンピックの開催地域である、お台場の交通環境下では、レーンチェンジや交差点右左折などの、より実際の運転対応の応える新機能の開発・検証を行ってきている。

また特に今回は、さらなる開発進捗として、特に以下の改善・追加した機能の検証を目的として公道実験を重ねていくとしている。

1.まずマルチセンサのセンサ・フュージョン(アプリケーションやシステムの性能を向上させるために、複数のセンサからのデータをインテリジェントに組み合わせるソフトウェア)によるロバスト性(外的応力や、環境の変化といった外乱要素によって変化する動きを阻止する内的な仕組みのこと)の向上により、さらなるロバスト性の高い自己位置推定のために、複数センサによるセンサフュージョンの開発を進めている。

具体的には、これまでのカメラによる白線認識に加えLiDARやステレオカメラとのセンサフュージョンにより、さらに安定した自己位置の推定が実現されている。

2.工事現場などの交通状況への対応刻々と変化する交通状況への対応として、工事により片側レーンが閉鎖され、ガードレールで反対車線へ誘導された環境で自動運転ができるよう改善した。

工事現場における回避イメージ
該当の工事エリア図

具体的には、ルート情報の修正と前述のカメラ・3D-LiDARのセンサフュージョンにより、複雑な道路環境でもドライバーが介入せず自動運転走行が可能になりつつある。

3.また、よりスムーズなドライビングへの改善熟練ドライバーの運転パターンを収集。これらの制御アルゴリズムへ取り込むことで、よりスムーズなレーンチェンジなどの制御が行えるよう改良を加えた。

なお、これらの自動運転は、ZMPが開発した自動運転開発プラットフォームの製品であるRoboCar MiniVan、およびIZACによって実現されている。

同社動画サイトは右記の通り:

上の動画は。前回(2017年4月)の実験の様子