中国EC&小売の京東集団、中国内初“車両トランク配送便”を開始へ

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中国でECサイト「JD.com」を運営する京東集団(本社:中華人民共和国北京市、代表:劉強東)は2018年6月より、中国EVメーカーの蔚来汽車(代表:李斌)と提携し、中国国内初の車のトランクに荷物を届けるという配送モデルを同国全土で開始する。

蔚来汽車は、2014年に中国で創業した電気自動車メーカーで、低価格の電気自動車開発等で急速に成長している。そんな蔚来汽車と京東集団は提携により、中国全土で蔚来汽車の車のトランクに京東商城(JD.com)で購入した荷物が届くという中国業界初となる“車のトランクに届ける”配送事業を2018年6月よりスタートする。

このサービスは、京東商城での買い物時に、購入した荷物を「車のトランクに配送する」という選択肢を選ぶと、消費者自身が許可した配達員が車のトランクを開け荷物をトランクに受け渡すという仕組み。

ちなみに欧州では、ボルボ・カーズ(本社:ヴェストラ・イェータランド県・イエテボリ、CEO:ホーカン·サミュエルソン)が類似のサービス展開で貨物輸送サービスのDHL(本社:ドイツ・ボン、CEO:フランク・アペル)と、米ネット通販のAmazon(本社:ワシントン州シアトル、CEO:ジェフリー・ベゾス)と協業し2015年春から。

さらに同年のブラックフライデーと、サイバーマンデー(感謝祭、クリスマス商戦時のオンラインショッピング等が殺到する時期)の到来前に、クリスマスの買い物から解放する新施策として打ち出すなど、欧州地域の競合他社より、一歩先んじて進めている例がある。

今回の中国に於けるケースでは、消費者が自分で足を運んで荷物を受け取る必要がなく、仕事や買い物の合間など車を駐車場などに置いている間に荷物の受け取りが可能となる。なお対象機種は、蔚来汽車のES8となる見込み。

なお、安全面においてはすでに各自動車メーカーと協議を進めており、権限の管理、監視カメラの設置、時間超過による注意喚起、サービスの審査などの各方面における一連のサービス基準の構築を目指していると云う。また配達距離や時間、回数などの細かい部分にも厳しく管理し、サービスの安全を確保する方針だとする。

このシステムの概要は、車両メーカーと京東プラットフォームのスマートコネクテッド(ネットワークに常時接続し、データをやり取りできる仕組み)により実現させたもの。

今回の対象は蔚来汽車の電気自動車であるが、この他にも、領克汽車と業務提携を結んでおり、さらに福特汽車(フォード・モーター)や、北京汽車集団傘下の子会社にあたる北汽福田汽車(Foton)などからもすでに業務提携の意向を得ていると同社では述べている。

この取り組みについて、京東集団の傅兵副総裁は「今まさに到来している無界小売によって、消費シーンは『どこでも』『いつでも』に変化している。

そしてこれらのニーズは物流によって実現を可能にする。京東物流はこれからもイノベーションと探究の努力を重ね、消費者と企業に『速くて、正確で、喜びを与える』最高のサービスを提供していきたい」と話していた。

写真は、「車のトランクに届ける」プロジェクトにおける京東物流と領克汽車(LYNK&CO)との業務提携会見の様子
写真は、「車のトランクに届ける」プロジェクトにおける京東物流と領克汽車(LYNK&CO)との業務提携会見の様子

会社概要
・会社名:JD.com京東日本株式会社
・所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-1
大手町パークビルディング7階 703
・TEL:03-6259-1951
・資本金:3,000万円
・代表者:日本業務最高責任者 荒井伸二
・業務内容:越境ECの進出支援、日中間の一般貿易及び技術提携窓口