ゼネラルモーターズ、2017年も増益へ。フリー・キャッシュ・フローが約60億ドルに到達

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GM取締役会は、普通株式の買い戻しプログラムに50億ドルを追加承認。都合、同プログラムによる合計額は140億ドルに達する

米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は1月10日、2017年の希薄化後調整後EPS(1 株当たり利益)が、2016年の見通し額である5.50 ~ 6.00ドルから6.00ドル~ 6.50ドルに増加する見通しであると発表した。

同見通しは、GMの会長兼CEOのメアリー・バーラ氏、社長のダン・アマン氏、及びエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CFOのチャック・スティーブンス氏が、デトロイト開催された「ドイツ銀行2017グローバル自動車産業会議(Deutsche Bank 2017 Global Auto Industry Conference)」の席上に於いて、投資家およびアナリスト達に発表したもの。

同会・議壇上に於いてバーラCEOは、「当社は過去数年間にわたり一貫して堅調な業績を達成してきました。

優れた自動車を販売し、評価と効率を高めながら、同時に交通の未来像を形成するリーダーとしての立場を確立しました。

我々は引き続き戦略計画を遂行し、株主の皆様にとっての長期的な価値を創造する利益ある成長に集中してまいります」と表明した。

このGMの2017 年の見通しは、北米および中国での好調な業績、GM Financial の成長、継続的なコスト効率効果、南米での業績改善、および継続的な新型車の投入に基づくもの。

併せてGMは、去る2015年3月に導入した、透明性を高めるための資本配分の枠組みについて、「投下資本に対する 20% 以上の利益率を達成するための事業への再投資」、「200 億ドルの現金残高を保持する健全で投資適格のバランスシートの維持」、「事業への再投資を維持してもなお上回るフリー・キャッシュ・フローに関して積極的に株主に還元する」ことなどを改めて表明・確認した。

GMのスティーブンスCFOは、「この事業での成功は、“選択と集中”に大きく依存します。

当社は、今後も資本を大きな利益幅を生み出すと期待されるところに割り当てる一方、株主の皆様の出資に見合う業績を達成するよう努力します」と語った。

より具体的にGMは2017年、2016 年からの収益増によって調整後EBITおよび調整後EBIT利益率の維持か増加を予測、また自動車部門の調整済みフリー・キャッシュ・フローが約60億ドルとなると予測していると云う。

この好調な業績見通しを踏まえ、GMの取締役会は、去る2015年3月9日に発表された株式買い戻しプログラムによる普通株式の購入に対して、さらに50億ドルの増額を承認した。

ちなみに、この新たな承認には期限が設けられておらず、同プログラムによる合計額は140億ドルに到達した。

なお当初承認した50億ドルの株買い戻しは、計画より1 四半期早い2016年・第3四半期に完了した。さらに2016年・第4四半期の2016年1月に承認された40億ドルの内の10億ドルの買い戻しも完了している。

結果GMは、90億ドルの普通株式を買い戻すという以前の計画を2017年末までに前倒しで達成の見通しとなった。

またGM は、コスト効率目標額を10億ドル引き上げ、2018年中に65億ドルにすると発表していたが、そのうち約40億ドルは既に2016年中に達成済みで、今後、材料・流通・生産及び一般管理費における追加削減を目標にしていると云う。

上記2016年・GMの主な業績は以下の通りとなる。

  • 収益、調整後EBITおよび調整後EBIT利益率の年間記録達成に向けて順調に推移。
  • 年間希薄化後 調整後EPS(1 株当たり利益)で、公表済みの 5.50 ドル~6.00 ドルの範囲中の上限を達成すると予測。
  • GM ノース アメリカにおいて 2 年連続で 10% を上回る調整後EBIT利益率の達成に向けて順調に推移。
  • 中国における株式収益維持は堅調に推移。
  • 第3四半期には直近四半期の調整後投下資本利益率30.6% を達成。
  • 2015 年 3 月から 2016 年末までに、60 億ドルの普通株式を買い戻し。
  • GM の米国における小売戦略によって、当年の小売市場シェアが 0.5 ポイント上昇。これは、他の自社生産自動車メーカーと比較して最高。
  • JDパワーが2016年に実施した米国自動車耐久品質調査と米国自動車初期品質調査において、GM が他の自動車メーカーより多くのセグメント最高評価を獲得。
  • フル充電で 238 マイルを走行できる 「シボレー ボルト EV 」が、2017 モーター トレンドおよび 2017 ノース アメリカ カー オブ ザ イヤーを受賞。
  • 米国におけるオンデマンド自動運転車のネットワークを構築するため Lyft 社とパートナーシップを締結。
  • 自動運転車の開発を加速するため、クルーズ オートメーション社を取得し、子会社化。
  • カー シェアのブランドMAVENを立ち上げ、米国 16 都市で稼働中。
  • アリゾナ州のスコッツデールおよびサンフランシスコ、ならびにミシガン州ウォーレンの公道で自動運転の 「シボレー ボルト EV」 をテスト中。

ゼネラルモーターズ社及びそのパートナー企業は、30カ国で自動車を生産。その子会社及びジョイントベンチャー組織はシボレー、キャデラック、宝駿、ビュイック、ホールデン、解放、オペル、ボクスホールおよび五菱の各ブランドとなっている。