ホンダ、社長会見を実施。2030年までに全ラインで7割超のZEV販売を目指す

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本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)の八郷隆弘社長が、2月24日、東京・青山本社に於いて社長会見を開いた。

その内容は、FIT・シビック・アコード・HR-V・CR-Vを主流とする「グローバル6極体制」の確立。

商品開発領域を業務体制を刷新。具体的には、完成車1台毎のすべての管理・一貫した総合評価を実施する新ポストの設置。

2030年を目処に商品ラインアップに於ける7割超の販売数を、プラグインハイブリッドとハイブリッド、およびFCV・バッテリーEVなどのZEV(ゼロエミッションビークル)に置き換えることを目指すというもの。

なお会見内容は下段、動画での閲覧が出来る。およそ動画再生後14分頃から会見が開始される。

以下が会見内容の概略となる。

【はじめに】
私は社長就任時に、新しいHondaの創造に向けた2つのテーマを掲げました。

・グローバル6極体制の進化
・Hondaらしいチャレンジングな商品の開発

Hondaらしいチャレンジングな商品としては、日本でリース販売を開始した歩行訓練機器のHonda歩行アシストがあり、今後は日本に加え、海外での事業展開も視野に入れ、準備を進めています。

Hondaは、今後も二輪・四輪・汎用製品やHondaJet、Honda歩行アシストなどの幅広い事業を通じて、世界中のお客様の喜びのために、Hondaらしい魅力的な商品を提供し続けたいと考えています。

その一方で、四輪を中心としたさらなる体質強化に向けて、抜本的な事業改革が必要と考え、取組みを始めました。

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【グローバル6極体制での四輪事業の方向性】
1. 地域専用車とグローバルモデル
グローバル6極体制の中で、北米のパイロットや、アジアのブリオシリーズのような地域専用車は、各地域の四輪事業を支える柱に成長しました。

一方、グローバルモデルは、FIT・シビック・アコード・HR-V・CR-Vが、Hondaの四輪事業の主流となるモデルになっています。

シビック
2015年11月、北米でフルモデルチェンジしたシビックは、新型プラットフォームとダウンサイジングターボエンジンを採用しました。今後もアジアや中国など各地域で発売を控えており、日本でも販売を検討していきます。

CR-V・アコード
次期モデルは、新型プラットフォームとダウンサイジングターボエンジンを採用し、走行性能の高さやデザインにいっそう磨きをかけた商品として発売する予定です。

こうした新しいプラットフォームとパワートレインの採用により、シビック・CR-V・アコードというグローバルモデルを、さらに魅力的で四輪事業を支えるモデルに刷新していきます。

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2. モデル開発と組織体制の変更
四輪車の開発や生産の現場では、複雑化したプロセスにより、工数と負荷が増加するなどの課題も生まれました。

そこで、この状況を克服し、四輪事業における6極体制を進化させるため、4月1日付で組織変更を行います。

開発の現場がクルマづくりに集中し、1台の商品として一貫したコンセプトのもと、より開発に注力して取り組める体制とします。

具体的には、商品開発領域の責任者を配置すると同時に、完成車1台としての評価を一貫して行う責任者や、グローバルでHonda・Acuraのデザインクリエーションをそれぞれ統括する責任者の設置など、Hondaの個性をより際立たせることができる開発体制へ変更します。

また、生産・購買・品質・サービス・営業の各領域では、役割責任をより明確にするとともに、シンプルでスピード感のある意思決定ができる組織体制へ変更します。

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3. Hondaらしい魅力ある商品づくり
Hondaらしい商品をつくるために、あらためて「商品コンセプト」に、より強く軸足を置くと同時に、HondaのDNAである「デザイン」と「走り」をさらに進化させていきます。

Hondaの特徴的な「開発」「生産」「販売」の一貫したフロー(SED開発体制)をさらに進化させる、次世代化プロジェクトをスタートさせるとともに、これまでの「プラットフォーム」という概念を超え、電動化を強く意識した新たなクルマづくりを導入していきます。

これにより、魅力ある四輪商品の創造に加え、四輪事業の収益性向上、ブランド強化に取り組みます。

4. グローバルでの四輪生産体制の強化
グローバルの四輪生産体制の強化として、2つの方向性で取り組んでいきます。

(1) グローバルモデルを活かした生産補完
欧州: 次期シビック ハッチバックを北米などグローバルに供給する拠点へ。

日本:
地域の需給バランスに応じて柔軟に他地域の生産・供給をサポートできる拠点へ。

北米向けは、昨年FITの供給を開始し、今年はアコードハイブリッドの輸出も開始。今後は、北米の需要を見据えながら、シビック・CR-Vの生産・輸出を検討、必要に応じて日米間での補完体制を構築します。

欧州向けは、現在のジャズに加え、HR-V・CR-Vを日本から供給することで、次期シビック ハッチバックの生産に集中する欧州を補完します。

なお、カナダは欧州にCR-Vを生産・輸出する計画でしたが、北米でのライトトラックの高い需要に応えるため、北米向けCR-Vの供給に集中し、欧州への輸出は日本からの供給に切り替えます。

上記の海外向け生産と、国内向けモデルの販売強化により、日本では90万台半ばの生産体制を目指します。

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(2) 地域ニーズに応える地域専用車の各地域での生産・販売強化
北米: パイロットに加え、新型リッジラインや、次期CR-V・オデッセイを投入予定。

新型モデルの投入と北米地域における高いライトトラック需要へ対応するため、アラバマ工場に集中していた大型SUVの生産を他工場にも拡充し、2017年より新たにオハイオ州のイーストリバティ工場にてアキュラMDXの生産を開始。2拠点での生産体制とします。

中国: 今年発表予定のHondaブランドの大型SUVやアキュラの新型コンパクトSUVなど、主力となる新商品の投入とともに、生産・販売を増やしていきます。

日本: コンパクトミニバンのフリードを今年フルモデルチェンジの予定。

高い商品力と収益性を備えた商品を、迅速に生産・供給できる体制構築により、グローバルでの需給バランスの適正化を目指します。

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【Hondaらしい新たな価値の創造】
電動化技術の導入強化
二輪: 電動二輪車のEV-CUB Conceptをベースに量産化したEV-CUBを、2年後をめどに、日本で発売します。

その後、カブシリーズの最大市場でもあるアセアン主要国に導入を計画。お客様の生活に根付いたカブを用いてEVの普及と、CO2の削減を目指します。

四輪: CO2削減に向け、ダウンサイジングターボエンジンの進化とともに、プラグインハイブリッドを今後の電動化の中心と定め、2018年までに北米にて新型プラグインハイブリッドモデルを発売します。その後主要モデルへプラグインハイブリッドを順次設定し、拡充をはかります。

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燃料電池自動車(FCV)は、2016年3月にクラリティ フューエル セルを日本で発売します。

GMと共同開発中の次世代型燃料電池システムは、2020年頃の商品化に向けて、生産・購買を含めた次の段階へ移行させていきます。

これらにより、2030年をめどに商品ラインアップにおける販売数の3分の2を、プラグインハイブリッドとハイブリッド、およびFCV・バッテリーEVなどのゼロエミッションビークルに置き換えることを目指します。

汎用: 芝刈機や建機用作業機の電動化、ロボットモアに続く自動作業機の拡大を積極的に目指し、CO2削減に貢献していきます。

また、エネルギーを消費するだけでなく、モビリティを通じてエネルギー社会を支えていく社会を目指し、スマート水素ステーションの開発など、持続可能なスマートコミュニティ社会の実現にも取り組みます。

以上により、Hondaは二輪・四輪・汎用製品を手がける世界最大のパワートレイン製造メーカーとして、CO2削減への取組みをリードする存在を目指します。

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【モータースポーツ】
パワーユニット・サプライヤーとして参戦しているF1は、昨年学んだことを活かし、今シーズンは着実に前進することで、マクラーレンとともに成果に繋げていきます。

【結び】
以上のような取組みを通じて、Hondaはお客様の生活、そしてライフスタイルが、より良いものに変わっていくような価値の創造を目指します。

そのために、私たちの原動力となるのは、「The Power of Dreams」です。「夢の力を原動力に」という想いを、Hondaに関わる全員が常に心に留めながら、様々な現場で一丸となって「チームHonda」の力を最大限に発揮し、取り組んでいきます。

以上