ImPACT、油を多く産生するユーグレナ変異体を選抜する品種改良法の開発に成功

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内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の合田圭介プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、株式会社ユーグレナの岩田修主任研究員(ImPACTチームリーダー)、東京大学 大学院理学系研究科の合田圭介教授らは、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)変異体を効率的に作出し、選抜する品種改良法を開発した。

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図:多様なユーグレナを含む集団の作出と変異体の選抜(クリック、またはタップ、ピンチアウトで1040ピクセルまで拡大表示)

同研究グループは、細胞選別技術を用いてユーグレナを効率的に選抜するその手法を用いて、理化学研究所 仁科加速器研究センターに於いて重イオンビームを照射して作出した様々な特徴を持つユーグレナの集団の中から、これまでよりも油脂を多く含むユーグレナの取得に成功した。

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ユーグレナに蓄積した油脂の可視化

この選抜技術を現在開発中のセレンディピターと組み合わせることで、さらに膨大な数のユーグレナから有用な特徴を持つものを取得することが可能になると考えられる。

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BODIPY染色した元のユーグレナ(野生株)と変異体ユーグレナの顕微鏡画像蛍光が強い細胞ほど油脂を多く含む。

これにより、ユーグレナによる高効率バイオ燃料の研究などを加速させることに役立つことが期待される。

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油脂含有量の比較

なお同研究成果は、2016年5月23日10時(英国時間)にネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)の電子ジャーナル「Scientific Reports」で公開されている。

詳細(株式会社ユーグレナWebサイト)
http://www.euglena.jp/updates/news/20160524/