小松精練、JIS規格取得の炭素繊維「カボコーマ・ストランドロッド」の事業戦略を発表


小松精練株式会社(本社:石川県能美市、社長:池田哲夫、以下、小松精練)は、同社らが開発した炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」の国内標準化(日本工業規格:JIS)の見込みを受け、8月1日に新たな事業戦略を発表した。

この「カボコーマ」は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの支援を受け、金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)との共同開発を経て誕生させた炭素繊維複合材である。

より具体的には、日本の伝統産業である組紐の技術と、現代の炭素繊維の技術を融合した「カボコーマ」を、ロープ状にねじった(ストランドロッド)炭素材料であることから「カボコーマ・ストランドロッド」と名付けている。

このカボコーマ・ストランドロッドは、外層を合成繊維や無機繊維でカバーリングして、熱可塑性樹脂を含浸させた熱可塑性炭素繊維複合材としたもの。

製品の比重が鉄の1/4で、引張に強く、錆びず結露しない。作業現場への運搬が容易なことが大きな特徴である。

これまで小松精練では「善光寺 経蔵(長野県)」や「旧本社社屋 『fa-bo』(石川県)」の改修にあたり同製品による耐震補強工事を行う等の施工実績を重ね、その優位性を証明してきた。

こうした事柄を踏まえ、同素材が正式な耐震補強材として1年後の2018年を目処に日本の工業規格(日本工業規格:JIS)化される見込みとなった訳だが、これは炭素製・耐震補強材として日本では初の事となる。

これを受けて、小松精練は炭素繊維事業への投資を拡大し、事業拡大を進めていく構えであると云う。

というのも昨今、航空宇宙産業・自動車業界などで炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の利用が大きく拡大しているが、建築業界に於いても、耐震補強工法として炭素繊維の需要が拡大しつつあるからだ。

そこで小松精練は、炭素繊維事業を新たな注力分野として位置付け、今後さらなる設備投資、営業販路拡大を進めていく。

具体的な投資策は以下の通り

設備投資
(1) 生産設備の整備、移設。
(2) 検査設備の新設、移設。
(3) 設備集約に伴う環境整備(事務所整備、入出庫、空調機含めた環境整備など)。
(4) 炭素繊維関係の設備集約 及び 開発、生産管理の人員も一元化する。

販売価格
炭素繊維 カボコーマ・ストランドロッドのみ @3,000円/m (90g/m弱 超軽量)

販売ルート
全国販売代理店を介して施主、施工店へ販売

販売目標
2025年度までに、カボコーマ全体は50億円、カボコーマ・ストランドロッドは30億円の販売を目指す。

小松精練株式会社
会社名 :小松精練株式会社
本社 :石川県能美市浜町ヌ167番地
設立 :1943年(昭和18年)10月
代表取締役社長 :池田 哲夫
資本金 :46億8,042万円
売上高 :358億7,200万円(平成29年3月期 連結)
従業員数 :1,289名(平成29年3月31日 現在)
URL : 

金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)
機関名 :金沢工業大学革新複合材料研究開発センター
住所 :石川県白山市八束穂2-2
開所 :2014年(平成26年)6月
所長 :鵜澤 潔
所員数 :36名(平成29年6月)
URL :