村田製作所、横浜に新研究所。EV(電気自動車)・通信系開発を加速へ

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株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は11月29日、神奈川県横浜市みなとみらい21地区に設立する新たな研究開発拠点の名称を「みなとみらいイノベーションセンター」とし、建物概要を発表した。

この、みなとみらいイノベーションセンターでは、通信市場を中心とした既存事業に加え、自動車、エネルギー、ヘルスケアといった注力市場向け製品や、IoTなど新規市場向け製品の基礎研究、企画、デザイン、設計力の強化を図っていく。

特に電池事業を中心としたエネルギー市場や、ヘルスケア市場向けビジネスでは地理的メリットを活かした顧客・市場(業界)との接点強化を図り、事業拡大を目指す。

併せて自動車市場向けビジネスでは、実車用大型電波暗室を設置し、さらなる設計ノウハウの蓄積や製品設計への迅速なフィードバックを図ることで競争力を高めていく。

加えて同社野洲事業所、横浜事業所などの研究開発拠点との連携を強化、技術交流など外部との連携強化を図り、オープンイノベーションを促進することで業界をリードする革新的な製品や技術を提供していきたいとしている。
なお、新設された暁の「みなとみらいイノベーションセンター」では、千人を超える規模の従業員が働く予定だと云う。

施設概要
敷地面積:7,414.88㎡
延床面積:65,607.71㎡
規模:鉄骨造 地上18階、地下2階、塔屋1階
フロア構成
高層階: 厚生施設
中層階: 開発エリア
低層階: 開発エリア、にぎわい施設
地下階: 電波暗室、駐車場、機械室
建設予定地:横浜みなとみらい21地区 47街区
工事期間:着工2018年5月、竣工2020年9月(予定)
投資総額:約400億円(土地・建物費用)

建物コンセプト
1.まちなみに融合するデザイン
みなとみらい大通りに面する超高層建築物が集積するまちなみに融合する風格ある外観デザインとする。また建屋外周に豊かな緑や休憩スペースを配置するなど歩行者が一息つける街に調和した空間作りを目指す。

2.科学の「発見を考える」きっかけを提供(公共空間)
理数離れが叫ばれる今日、ムラタの事業活動と紐づいた「科学」をテーマに教育・文化の発展に寄与し、横浜みなとみらい21地区の新しい顔となるエリアを目指す。

また同エリアは、DISCOVER(発見)・THINK(考える)を2大キーワードとし、この2つの体験を軸に一般の来場者の興味を促しながら、来場者それぞれの趣向に寄り添い、親しまれ、繰り返し楽しんでもらえるエリアを目指す。

施設内のDISCOVERエリア(発見):
企業紹介やロボットを使用した技術解説、サイエンス体験展示などを行い、「科学って楽しい!」に関する体験から科学に対する動機の醸成を促す。

施設内のTHINKエリア(考える):
工作の楽しさを伝える「電子工作教室」などを開催し、身の回りの電子機器の中で活躍している電子部品の種類やはたらきを紹介する。また子どもたち自身の手による電子回路基板の組み立てや、実験デモなどを通して、電子部品の簡単な仕組みと原理・現象を学ぶエリアも用意していく。

3.人にやさしい環境デザイン
建屋の屋上緑化や壁面緑化を含め、全体として20%以上の緑化率を目指す。また、太陽光発電パネルや雨水利用など様々な環境技術を採用し、人にやさしい環境デザイン施設とし、CASBEE(建築環境総合性能評価システム・建築物の環境性能を評価し格付けする手法) Sランクを目指す。

4.BLCP・防災対策
災害時や帰宅困難者発生時の対応が可能な施設を目指す。また、制振構造を採用し地震時にも人命を守る施設を目指す。

※BLCP(Business and Living Continuity Plan:業務・生活継続計画)は、災害や事故に対して最低限の事業活動や生活の継続を図るための危機管理に関する行動計画。

5.革新的で新しい価値を創り出す
自社の技術と業種問わず多様なお客様の技術との融合による新しいビジネスの創出を目指し、以下をコンセプトとするオープンイノベーションセンターを設置する。

・協業先との具体的で活発なコミュニケーションの場
・当社に対する期待と信頼を生み出す場
・「アイデア」をすぐに実証・実験へと変える場
・来訪者に合わせた技術開示による特別な場

6.ひらめきやイノベーションの具現化を促す
研究開発フロアでは、研究オフィスと実験・試作エリアを接することで、発想やひらめきをすぐに実証できる環境を作り、イノベーションの具現化のスピードアップを実現させていく。

またオフィスフロアにおいては、自然光や景観を取り込み、開放的な空間によってひらめきを促すフロアとする。加えて食堂を上層階に設置することで、立地を活かしたリフレッシュ空間を創出する。