日産自動車、新型「日産リーフ」を発表。強化版モデルは2018年に追加される予定


航続距離は最初代モデルの倍近くに迫る400kmを達成。2018年にはバッテリー容量の拡大版も登場。新型となり課題だったバッテリー技術の進化に期待

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:西川廣人)は9月6日、首都圏の展示会場に特設ステージを用意して、進化したゼロ・エミッション車、新型「日産リーフ」を初公開した。

同社では、新型リーフにてゼロ・エミッションである事に加え、電動パワートレインならではのパワフルな加速、そして低重心を活かした軽快なハンドリングを実現し、さらに進化した自動運転技術を始めとする先進技術を合わせ持つ、「技術の日産」の粋を結集させたと云う。

オープニングに壇上に登壇した日産の社長兼CEOの西川廣人氏。

日産の社長兼CEOの西川廣人氏は、発表会の壇上で「新型『日産リーフ』は、当社の将来の成長に向けた重要なブランド戦略である『ニッサン インテリジェント モビリティ』をけん引するクルマです。

新型『日産リーフ』は、航続距離を延長し、最新の自動運転技術を活用した『プロパイロット パーキング』や『e-Pedal』を搭載しており、世界が本格的なEVの時代へ動き出した今、日産のゼロ・エミッションのリーダーシップをより強固なものに進化させ、今後の日産のコアとなる実力を持ったクルマです。

「日本市場への投入をいち早く決めた理由は、日本のお客様は、新しい技術が大好きだからです」と語った日産自動車・専務執行役員の星野朝子氏は、同車の国内販売を担っていく役割を与えられている。現行の国内市場に於いて、既存リーフは長期利用時に於ける課題が浮上していることから、新型の国内販売台数の伸張は必達目標になるだろう。

新型『日産リーフ』は、400km(JC08モード)の航続距離を実現し、今まで以上に安心して長距離ドライブを楽しむことが可能となりました。

また、最大出力110kW、最大トルク320Nmを発生する新型e-パワートレインを採用し、お客さまよりご好評いただいている同車が持つ電気自動車ならではの加速性能を更に向上させ、よりエキサイティングなドライビングプレジャーを実現しました」と述べた。

進化した自動運転技術
新型「日産リーフ」は、高速道路単一車線での自動運転技術「プロパイロット」の採用に加え、パーキングにおいて、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」を搭載、車庫入れ、縦列駐車を、大変簡単な操作で安全に行う事を可能とした。

搭載バッテリーは、見た目には、量産体制などを踏まえて既存技術を基礎に機能改善・性能アップが図られたように見える。実際の技術進化については、追っての取材報告を重ねていく。

ドライバーの運転時の負担を軽減するe-Pedal
また「e-Pedal」は、先に発表された同機能の進化版としてアクセルペダルの操作だけで発進、加速、減速、停止までをコントロールすることができる。

アクセルペダルから足を離すと、回生ブレーキと通常のブレーキ双方を自動的に制御し、クルマを減速、停車させることができ、坂道においても停止を保持するという基本機能は同じく踏襲している。

今回の新型リーフに併せて進化が進められている専用充電システム。これによりバッテリー容量の拡大化にも関わらず既存車と同じ充電時間による満充電が可能になっていると同社では謳っている。

エクステリアデザイン
新型「日産リーフ」は低重心でスリークなプロポーション、そしてシャープでダイナミックなデザインを採用した。

フロントには、日産のデザインランゲージであるブーメラン型のランプシグニチャーや、Vモーショングリルを採用した。

また、深みのあるクリアーブルーのフラッシュサーフェイスグリルや、リアバンパーのブルーモールディングなど、日産の電気自動車であることを表現した特徴を際立たせている。

既存のリーフとは異なり、さらなるコンサバティブ化が進んだ室内空間。一部、電動車らしい意匠の工夫はあるが、もはや今日の段階では、EVの目新しさを訴求するというより、一般車両としての市場浸透策の実行が鍵であることが判る。

インテリアデザイン
一新した新型「日産リーフ」のキャビンには、優れた空間性と機能性を両立させた、日産ブランドモデル共通のインテリアデザインテーマである「グライディング・ウイング」を採用し、モダンな室内空間に仕上げている。

シートやダッシュボード、ステアリングホイールなどには、日産の電気自動車であることを表現したブルーのステッチが施され、メーター内には7インチのフルカラー(TFT)ディスプレイを装備している。

駆動用バッテリーの搭載場所を吟味し、荷室スペースの深さを追求している。一般的な利用用途では、「深さ」もあるため同クラスの車格に並ぶ積載量の搭載が可能となっているようだ。

ディスプレイは画面レイアウトを刷新し、セーフティ・シールドの作動状況やモーターの出力や回生状況を表示するパワーゲージやオーディオやナビゲーションシステムの情報などの主要機能を分かりやすく表示する。また、ナビゲーションシステムには、「Apple CarPlay」が搭載されている。

なおバッテリー容量とモーター出力を更に向上させたハイパフォーマンスモデルの発売については2018年の追加リリースを予定している。

気になるデリバリー時期は、まず日本で10月2日に発売。米国およびカナダ、また欧州では2018年1月より販売開始となる。

国内販売価格と日本国内仕様は以下の通り
駆動:2WD
原動機:EM57

グレード/価格(単位:円)
S:3,150,360(消費税込み)
X:3,513,240(消費税込み)
G:3,990,600(消費税込み)

新型「日産リーフ」車両諸元

エクステリアサイズ(mm)
全長:4,480
全幅:1,790
全高:1,540
ホイールベース:2,700
トレッド(フロント/リヤ):1,540/1,555
最低地上高:150
空力抵抗(Cd値):0.28
タイヤ:205/55R16 or 215/50R17

重量/容量              (kg)
車両重量:1,490-1,520
容量:5人乗り
車両総重量:1,765-1,795

バッテリー
タイプ:リチウムイオンバッテリー
容量:40kWh

電気モーター
名称:EM57
最高出力:110kW(150ps)/3283~9795rpm
最高トルク:320N・m(32.6kgf・m)/0~3283rpm

性能
航続距離:400km(JC08)
充電時間(普通充電):16時間(3kW)/ 8時間(6kW)
80%まで充電するのにかかる時間(急速充電):40分
※:日本仕様諸元。仕様装備は国・地域により異なる。

Tuvichomsaoの関連記事
日産グローバル本社ギャラリーで、「新型リーフ」の展示イベントを開催(2017年9月6日掲載)

日産リーフ ワールドプレミア(発表記者会見)※長尺の為、留意されたい