トヨタ自動車、デンソーへ電子部品事業を集約

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豊田章男社長、「100年に一度」の大変革時代に向けてグループの競争力強化を宣言

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男)と、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は6月1日、両社の主要な電子部品事業をデンソーに集約する方向で検討を開始することに合意した。

現在、トヨタの電子部品事業は、先行開発、量産開発及び生産をトヨタ、デンソーの双方で行ってきたが、今回の合意により、このうち量産開発と生産の事業をデンソーに集約する方向で検討する。

自動車業界では「電動化」「自動化」「コネクティッド」といった技術の進化が加速しており、様々な自動車部品の電子制御化が進む中、電子部品事業の重要度は今後もますます高まっている。

デンソーは、電子部品事業で鍵となる車載用半導体の自社開発・量産を行うと共に、各種電子部品を世界各地で開発・生産を行ってきた。

また先の5月18日には、電波を使って車両や歩行者などを検知するミリ波レーダーの技術開発を加速するべく、同分野で最先端技術を有する米国のスタートアップ企業Metawave(メタウェーブ、本社:カリフォルニア州、CEO:Maha Achour)に出資するなどを筆頭に、積極的な事業拡大戦略を採っている。

今後は、こうした分野で専門性の高いデンソーに、トヨタの関連事業を集約することで、スピーディかつ競争力のある開発・生産体制を構築していく構え。

また、グループ内の重複業務を解消することにより発生したリソーセスを、モビリティの価値向上に向けた新たな領域にシフトするなどを実施。リソーセスの最大活用を図りグループ全体の競争力向上を図っていくと云う。

具体的な合意内容は以下の通り

電子部品生産事業の移管について
2019年末をめどに、トヨタの広瀬工場における電子部品の生産をデンソーへ移管する方向で協議していく。

デンソーは、電子部品の生産供給体制を戦略的に再整備することにより、電子部品市場のグローバル競争での勝ち残りを図ると共に量産メリットを活かして、より高品質かつ廉価な電子部品をトヨタに供給する。

電子部品の量産開発機能の集約について
2022年以降、電子部品の量産開発機能をデンソーへ集約する。両社で分散している開発ロケーションの一本化を検討する等、開発から生産まで一体となった新組織体制をグループで構築し、開発スピードを加速していく。なおさらなる詳細については、今後両社で協議していく。

以下はトヨタ・豊田章男社長のコメントとなる。
「100年に一度」と言われる大変革の時代に直面し、全世界におけるトヨタグループの新車販売台数が1000万台を超えた今、私たちには、既存のビジネスを維持・発展させながら、「モビリティカンパニー」への変革に挑戦することが求められております。

こうした環境下では、いかに限られたリソーセスを有効活用し、グループ全体の競争力を向上させるかが、非常に重要になってまいります。

私流に申し上げますと、「ホーム&アウェイ」の視点で、グループ全体の事業を再構築していくということになります。「ホーム」とは、「現地現物」で、自分たちで付加価値をつけることができ、競合と比較しても競争力で勝っている事業や地域のことであり、逆に「アウェイ」とは、専門性において、自分たちよりも相手の方が多くの優位性をもっている事業や地域を指します。

トヨタ単体で見れば、「アウェイ」と位置づけられる事業であっても、グループで見れば、「ホーム」として、強みにしている会社があります。このように「ホーム&アウェイ」の視点で、グループ内の事業を見直し、「ホーム」の会社に集約することによって、生産性を向上させ、グループ全体の競争力を強化することができます。

そして、より専門性の高い会社で、「現地現物」で仕事をすることは、一人ひとりの人材育成にも寄与すると考えております。

言うまでもなく、競争力の源泉は「人材」です。働く人たちが、日々の仕事を通じて、成長を実感しながら、生き生きと働くことができる環境をつくることが何よりも大切だと考えております。

今、私たちを取り巻く環境は、これまでにないスピードと大きさで変化しており、一刻の猶予も許されない、まさに「待ったなし」の状況です。こうした時代を生き抜いていくために、私たち経営者は、常に変化を起こしていかねばなりません。

だからこそ、その変化を受け止める従業員、現場で働く一人ひとりの気持ちに寄り添い、私自身が先頭に立って、トヨタグループの成長と個人の成長の両方を実感できる会社にするための努力をしていかなければならないと強く思っております。

今後とも、トヨタグループの全員が心を合わせて、「スピード&オープン」の姿勢で、良いと思うことは何でも挑戦していく所存ですので、皆様方のご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

*ちなみにトヨタグループ(16社)は、株式会社豊田自動織機、愛知製鋼株式会社、株式会社ジェイテクト、トヨタ車体株式会社、豊田通商株式会社、アイシン精機株式会社、株式会社デンソー、トヨタ紡織株式会社、東和不動産株式会社、株式会社豊田中央研究所、トヨタ自動車東日本株式会社、豊田合成株式会社、日野自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社、トヨタホーム株式会社、トヨタ自動車九州株式会社となる。