WRC第12戦スペイン、ローブがC3で歴史的勝利

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シトロエンC3を駆るセバスチャン・ローブが、5年ぶりのWRCで通算79戦目を刻む

2018年の世界ラリー選手権(WRC)にC3 WRCで参戦しているシトロエン・レーシングは、10月25日〜28日にかけて開催された第12戦スペインに参戦した。

ラリーは、セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組が2013年以来の勝利を収めた。5年振りのローブの参戦など当初からドラマの連続となった第12戦は、そのローブが通算79勝という成果を挙げ、シトロエン・トタル・アブダビWRTに勝利の流れを呼び戻した。

セバスチャン・ローブが、ラリー最終のポディウムで後方宙返りを披露し勝利の喜びを表したのは、2004 年のツール・ド・コルスで自身初の世界チャンピオンを祝った時以来。最後のWRCフル参戦から6年、元体操選手であるローブは歴史に残る勝利を決めて、宙返りで勝利を祝うこの大技を再び披露した。

ラリースペインでは過去8年連続(2005年〜2012年)で勝利を飾ってきたローブだったが、同ラリーに参戦するのは2012年以来のこと。

今季ここまでのシトロエンレーシング戦績を振り返ると、第3戦メキシコで3度のSSベストタイムを獲得して一時はラリーをリード。

さらに第4戦ツール・ド・コルスでもベストタイムを3回マークしており、そのスピードが健在であることを示した。ローブは固い絆で結ばれているコ・ドライバー、ダニエル・エレナの完璧なアシストもあり、9連覇王者として全盛期を彷彿とさせる強さを見せつけた。

チームはC3 WRCのファインチューニングに取り組み、グラベルでの初日は総合4番手で終えたものの3番手とはわずか0.5秒差、2番手とも3.4秒しか離れずに追従。

一方、チームメイトのクレイグ・ブリーンは、一時はローブに0.7秒差の総合5番手と奮闘していたが、スピンを喫するなどで、この日は総合8番手で終えた。

ウエットコンディションとなった土曜日のローブは、午前のループで濡れた路面の感触を取り戻すと、SS12(21.26km)でのベストタイムを獲得して総合3番手に浮上。

この時点で総合2番手とは3.3 秒差、首位とは8.0秒という僅差で終えた。対してブリーンはこの日も2回のスピンを喫し総合9番手に後退。

続く最終日は、ポディウムの最後の位置を巡っての争いとなったが、シトロエン・トタル・アブダビ WRTのローブは、道がドライになっていくと読み、ただひとりハードのドライタイヤを装着する決断を下す。

結果これで2度のベストタイムを記録したローブは、2番手に7.1秒の差をつけて総合首位に浮上。最終日は一瞬ヒヤリとする場面に遭遇したもののローブはフィニッシュまでリードを守り切り、最後の総合優勝(2013年アルゼンチン)から5年を経てWRC79勝目を飾った。

この結果ローブは、シトロエン・レーシングに今シーズン初。WRCでの通算99勝目をもたらした。一方、クレイグ・ブリーンは9位でフィニッシュ、ハリ・アル‐カシミはグラベルでペースを上げた後、ターマックでの走りを学び続けながら今季最後のWRC参戦を21位で完走した。

■セバスチャン・ローブ
「最後のSSで、画面上で自分が勝ったと表示されているのを見た時は、まさに信じられない気分でした。久しぶりの参戦ながらペースをつかむことができて、本当に良かったです。

自分がラリーから離れていた間も、周囲は第一線を走り続けてきたドライバー達だったので一瞬も気を緩めずハードにプッシュしていました。

金曜日はグラベル路面での感覚を取り戻すのに必死でしたし、昨日はウエットターマックでも同様でした。

最終日は午前中のタイヤ選択が当たり、スピードを発揮することができました。最後から2本目のSSでのミスもありましたが、そのまま勢いを維持することができました。

これほどラリーがうまくいき、自分の中でも最高に素晴らしい勝利と言いたいほどです。チームのためにも、これほど満足のいくリザルトを決めることができて嬉しいです」

■クレイグ・ブリーン
「自分たちにとっては、厳しい週末になりました。特にグラベルなどでは、いい速さを出せた時もあったのですが、スピンでかなりタイムをロスしてしまいました。

最終日は失うものは何もなかったので、走りを楽しみました。最終戦のオーストラリアでは、最高の結末を心に描いて臨もうと思います」

■ハリ・アル‐カシミ
「不安定な天気ということもあり、簡単にはいかないラリーでした。グラベル、ターマックと、徐々に自分なりに成長できましたが、土曜日のウエットターマックではあまり余裕が持てませんでした。でも、最終日になる頃には、もう少し自信を持って臨むことができたと思います」

世界ラリー選手権(WRC) 第 12 戦スペイン 最終結果
1. セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ シトロエン C3 WRC 3:12:08.0
2. セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア フォード・フィエスタ WRC +2.9
3. エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット フォード・フィエスタ WRC +16.5
4. ティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルスール ヒュンダイ i20 クーペ WRC +17.0
5. ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ ヒュンダイ i20 クーペ WRC +18.6
6. オット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ トヨタ・ヤリス WRC +1:03.9
7. エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム トヨタ・ヤリス WRC +1:16.6
8. ヤリ‐マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ トヨタ・ヤリス WRC +1:26.4
9. クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン シトロエン C3 WRC +2:07.0
10. アンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル ヒュンダイ i20 クーペ WRC +2:48.2
21. ハリ・アル‐カシミ/クリス・パターソン シトロエン C3 WRC +21:28.6

WRC マニュファクチャラーズ選手権 ポイントスタンディングス
1. トヨタ・ガズーレーシング・ワールドラリーチーム=331
2. ヒュンダイ・シェル・モビス・ワールドラリーチーム=319
3. M スポーツ・フォード・ワールドラリーチーム=306
4. シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム=216